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「シャーロック・ホームズ全集」より
   『シャーロック・ホームズの冒険(上)』

「シャーロック・ホームズ全集」より 『シャーロック・ホームズの冒険(上)』 この画像はリンクしていません

20×14cm
(イギリス)
コナン・ドイル 著
常盤 新平・中尾 明 訳
シドニー・パジェット さし絵
偕成社
¥1,260(本体価格¥1,200+税5%)


偕成社版「シャーロック・ホームズ全集」の5冊目(短編集)

1891年(明治24年)から1892年(明治25年)にかけて、ストランド・マガジンの7月号から翌年の6月号まで掲載された作品のうち、この上巻には前半の6編を収録。

「ホームズもの」の最初の短編集。一話読み切り形式。ドイル32才。


『シャーロック・ホームズの冒険(上)』の収録作品は『ボヘミアの醜聞』『赤毛連盟』『花むこ失踪事件』『ボスコム谷の謎』『五つぶのオレンジの種』『唇のねじれた男』

この上巻の収録作品は、7月号掲載の『ボヘミアの醜聞』(常盤新平 訳)、8月号掲載の『赤毛連盟』(常盤新平 訳)、9月号掲載の『花むこ失踪事件』(常盤新平 訳)。

そして10月号掲載の『ボスコム谷の謎』(中尾明 訳)、11月号掲載の『五つぶのオレンジの種』(中尾明 訳)、12月号掲載の『唇のねじれた男』(中尾明 訳)の6編です。

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『ボヘミアの醜聞』は「ホームズもの」最初の短編

『ボヘミアの醜聞』は、「ホームズもの」の最初の短編。大事なものの隠し場所がどこか、というのがポイントです。

推理小説では、古典的命題ですが、ボヘミア王家にまつわる、という設定が読者には面白かったのかも知れません。

『赤毛連盟』は奇抜なアイデアが独創的な傑作短編

『赤毛連盟』は、なんと言っても奇抜なアイデアが独創的で、ミステリー小説の短編ではとても有名な作品です。そして、依頼人の風体からその人物を推理するホームズの方法が、ここでも披露されています。

コミカルな味付けもあり、「ホームズもの」の面白さが詰まった短編と言えると思います。

『花むこ失踪事件』は「安楽椅子探偵もの」

『花むこ失踪事件』は、話を聞くだけで事件の推理ができてしまうという、いわゆる「安楽椅子探偵(アームチェア・ディテクティブ)もの」です。

『ボスコム谷の謎』は「ダイイング・メッセージもの」

『ボスコム谷の謎』は、「ダイイング・メッセージ」を手がかりに事件を推理してゆくタイプの作品です。(もちろん、他の手がかりも組み合わせています。)

偕成社版の作品解説では、「ダイイング・クルー(死にぎわの手がかり)」という言葉を使っています。前半で現在の事件が語られ、後半でその事件の原因となった物語が語られるのは、『緋色の研究』や、『四つの署名』と同じパターンです。

タイトルを『ボスコム渓谷の惨劇』としている社もあります。

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『五つぶのオレンジの種』は「安楽椅子探偵もの」

『五つぶのオレンジの種』は、人種差別団体の「k・k・k(キュー・クラックス・クラン)」にまつわる作品。依頼人の話から、ただちに事件の真相を推理した点から、これも安楽椅子探偵ものと言えるでしょう。

『唇のねじれた男』は予想外のトリックの傑作短編

『唇のねじれた男』は、『赤毛連盟』と同じように有名な作品です。初めて読む人は、かなり驚くトリックだと思います

この作品のタイプを分けてしまうと、ネタバレになるので書きません。ビクトリア朝の社会状況や雰囲気を味わいつつ、結末に驚いて下さい。

あとがきはエラリー・クインのエピソードなど

偕成社版のあとがきは「名探偵ホームズのモデル」で、アメリカの有名なミステリー作家、エラリー・クイン(いとこ同士ふたりの合作ペンネーム)の片方のダネーが子どもの頃、「ホームズ」シリーズを熱中して読んだことや、「ホームズ」のモデルのベル博士のことなどが、述べられています。

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この巻の6編は文筆のみで生計を立てる決心直後の作品群

ロンドンで眼科を開業したものの、患者が少なかったため(一説には全く来なかったとか)廃業し、ドイルが作家のみで生活しようと決意した直後に発表した作品群です。

この6編でドイルは人気作家に

7月号から掲載され、秋にはもう人気が出ていたそうで、この6編でドイルはすっかり人気作家になりました。

歴史小説を書きたかったドイルが、ストランド・マガジンの編集長に懇願されて、あと6編書くことになったのは、『「シャーロック・ホームズ全集」と作者について』のページでも、触れた通りです。

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『シャーロック・ホームズの冒険(上)』のオンライン書店のページ

偕成社 20×14cm (A5判より縦が1cm、横が8mm小さいサイズ)

 シャーロック=ホームズの冒険 上 シャーロック=ホームズ全集 (5)
                              (アマゾン)

 シャーロック・ホームズ全集5 シャーロック・ホームズの冒険 上 icon
                           (セブンアンドワイ)

『シャーロック・ホームズの冒険(上)』の偕成社以外の本やDVDのページはこちらです。


『シャーロック・ホームズの冒険(上)』関連のホームページ

「シャーロック・ホームズ全集」の出版社
      偕成社

「シャーロック・ホームズの冒険」のDVD(ジェレミー・ブレッド主演グラナダ放送のドラマ)の発売・販売元
      ハピネット・ピクチャーズ


「シャーロック・ホームズの冒険」のDVD(ジェレミー・ブレッド主演のグラナダ放送のドラマ)についての個人サイト(ネタバレあり、未読の方は注意を)

  シャーロック・ホームズ研究所
  (当サイトよりあらすじを詳述、ドラマの写真を多数掲載)

  221b Baker Street
  (原作と比較し、ドラマについて文章にて解説、あらすじは特に詳述)


「シャーロック・ホームズ博物館」の日本語サイト
  シャーロック・ホームズ博物館

「シャーロック・ホームズ」シリーズの舞台であるイギリスの政府公認日本語公式サイト
  UK NOWサイト
  (イギリスに関するさまざまな情報を網羅)


なお、トップページに記載しているように、このサイト内に掲載している表紙画像は、すべて各出版社より、掲載の許可をいただいています。このページの表紙画像も、偕成社より許可をいただいています。

このページの情報は、偕成社、講談社、岩波書店、新潮社、東京創元社の目録や、ハヤカワ・ミステリ文庫を含む各書籍の解説などによります。


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